タレントの小籔千豊(42)が、行き過ぎたネット上でのバッシングに対し「あれだけ嫌だと思って見てきたことに、今日本がなっている」と警鐘を鳴らした。

 不倫騒動以来批判に晒され続けているタレントの矢口真里(33)をめぐり、復帰後の起用番組やCMにまで不快に思う一部の人からの苦情が絶えない問題が取り沙汰されている。10日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」でもこの話題になったが、小籔はこうした状況を「一時期『怖い』と思ってみていた韓国のよう」と評した。

 韓国では2007年に歌手のU;Nee(ユニ)さんや女優のチョン・ダビンさんがネット上に書き込まれた整形疑惑を苦に相次いで自殺。2008年にはネット上で金銭トラブルの噂を流布された女優のチェ・ジンシルさんが自殺するなど、芸能人のネットバッシングが原因と見られる自殺が相次いた。小籔は「数年前に韓国でタレントやアイドルがネットで整形や恋愛で叩かれて自殺に追い込まれたりしているのが報じられた。僕らは“ネット社会”の韓国ではタレントがすごく攻撃されて息苦しくしてるというのを『うわー嫌だな』と見ていた。あんなネットでカチャカチャするのを、『嫌ねー』ってみんな思ったと思うんですよ」と当時の韓国を引き合いに出す。そして「今それをみんなが真似してる。あれだけ韓国のネット社会を見て嫌だって言ってたのに、今日本がそうなってきている」と危機感を示した。